| 質問
在宅医療を進めていく上では、それを支えてくれる訪問看護ステーションが必要となる。四街道市では5月に訪問看護ステーションがなくなってしまった。そのため今は佐倉から応援してもらっている。今現在、そちらの訪問看護ステーションでは何人で働いているのか、24時間体制に十分対応できているのか教えて欲しい。 |
大木
千葉県の訪問看護ステーションは昨年かなりの数の休廃止があった。一昨年までは161カ所ぐらいあったが、もう150を割ってしまっている。うちでは今、管理者が0.5の実働で、だいたい5人で運営している。その他にパートの職員が2人いる。今登録している患者さんは約80名で、6割が母体病院から、4割が開業医や他の病院から指示書をいただいている。
24時間体制で対応しているが、うちの地域では開業医の先生方が24時間の支援システムを持っていて、1人の開業医が自分の受け持ちの患者さんだけではなく、持ち回りでときには応援にいけるようなシステムがあるので、なんとかやれている。病院も24時間のサポート体制を敷いているが、科によって体制が少し違って、受け持ちが訪問する場合と、科の中で今日の担当医は誰と決めて対応しているところがある。
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| 質問
昨年から在宅医療の政策がだいぶ変わってきて、在宅支援診療所や訪問看護ステーションを増設して、在宅療養支援をもっと充実させていく方向にある。しかし実態としては、今のお話の中にもあったように、昨年千葉県でも登録を廃止したり、縮小している訪問看護ステーションが多いという厳しい現状。今後どうしていったらいいのか。 |
大木
現実的には大変厳しく、病院の看護師も足りない。また、2.5人という少ない人数で立ち上がっている場合、ケースが増えなければ運営できない。一方で看護師自身、子育てや親の介護などを抱えている場合もあり、状況はかなり厳しい。
制度的にも訪問看護についての社会的なニーズは増えていきているが、その重責からやめていくところも多い。国がどれだけ看護師の働きやすい場を作っていくかが重要。2.5人では24時間に対応することはできないので、もう少し規模を大きくして協働で経営していくスタイルを取っていかないと難しい。同じ地域のステーション同士でネットワークを組んでいくことで、できることがあるのではないかと思う。そうした方向で発展できれば24時間地域を支えていけるのではないか。
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意見
訪問看護を始めて7年ぐらいだが、今聞いたお話は普段私も感じていることだ。私も病院にいるときは医療がメインだったが、訪問を始めてから在宅医療では生活がメインだと感じている。いろいろな医師から指示書をもらって訪問しているが、医師と家族の考え方が合わない場合もときどきあり、そういう場合が一番困る。
点滴や薬が必要な場合もあるのはわかるが、家ならば点滴をすぐやるのではなく、本人や家族、看護師の負担にならないよう坐薬や飲み薬での対応で可能なのではと思うときもある。逆に考え方が同じ方向性の医師に出会うととてもうれしく思う。
24 時間対応はうちのステーションも行っているが、5人だけでやっていて家庭もある中でなかなか迅速な対応が難しい。早めの対応をといっても、現実にはできない場合があり、利用者の方の信用を失うようなことがないようにと考えている。医師サイドも24時間対応してくれる方とそうでない方がいて、難しいなあと思っている。 |
意見
介護保険が始まって、在宅医療や訪問看護は整った形になってきたが、昔、私の親の頃から医師が辺鄙なエリアのお年寄りを診に行ったり、死にそうな人のところに往診して看取るということは行われていた。国の言うようなきれいな体制を整えてしまおうとするから、介護報酬がどうだ、2.5人がどうだという話になるのではないか。
ステーションという形を取って整えようとすると、書類がたくさん必要になる。ステーションとも連携しているが、看護指示書、○○報告書など煩雑。監査が入ると大変になる。私のクリニックでは訪問看護師はみんな直行直帰で報告は口頭と1、2行の報告書だけ。自前なら何の監査も入らないし、1回につきいくらと報酬が入る。行かなければその報酬は入らないが赤字になるわけではないし、患者さんは喜んでくれるし、それでいい思う。
病院を退職してからうちに来た看護師もたくさんいて、そういう人たちに対して「近所のお年寄りのターミナルの患者さんを一人でいいからあなたが張り付いてみていてくれ」と頼み体制を整えている。その看護師は患者さんの親戚みたいな感じで、24時間盆暮れなく張り付いていて、担当の看護師に家族や患者さんが連絡すれば、必ず私にその連絡が来て、その人が訪問して取ってきたバイタルは必ずその日のうちに報告が上がる。そのことは患者さんにも伝えてある。
日中は大学病院に勤務しているが、そこで親切で意気を感じる、一生一緒に働きたいなという看護師がいたら、結婚退職などをしても、どこに行こうと住所を聞いて、近くの患者さんを一人でいいからみろと言っている。
私は自分の子どもが赤ちゃん頃から、子どもが熱を出しても毛布にくるんで往診に連れていっていた。ゲーゲー吐いている患者さんの隣で、子どもは寝てたり、泣いてたりするけれど、絶対そういう子は優しい子になる。看護師だって自分の子どもをみながら、一人や二人は患者さんを在宅でみてほしい。子どもが生まれたからいったん仕事を離れるなんて理由にならない。おせっかいなおばさんのナースがいると地域は助かる。 |